カラス


 意見の違いがあるから人々は語り合うことも出来るのに、自分の意見を押し付けることばかりに汲々とする人たち。
 
 至らぬ点があるからこそ、助け合うこともできるはずなのに、虚勢を張って孤立する人たち。
 
 もしも、誰もが完璧であるなら互いに助け合うことも無く、挨拶以上に語り合う必然も無いことでしょう。
 
 弱者が群れるのではなく、それぞれの得意を持ち寄ることで人々は強い力を発揮できるのに、世の中には、人の欠点を見つけては、相手を傷つける人がなんと多いことでしょう。至らない人こそ手助けが必要なのに。そして助け合うことで人の絆は深まるのに。
 
 人を侮蔑することで、自意識を保つ人がいる。嘘をつき、虚構の中で生きることで自意識を保つ人がいる。しかし、相手を傷つけたがる人もまた、手助けを必要とする至らない人なら、それを非難することは何の解決にもなりませんよね。
 
 目先の言い逃れや嘘つきも嫌なものですが、嘘つきに「あんたは嘘つきだ」と言っても、何の救いにもならないのですから。

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