すずめ


 スズメはある時期、虫を取ってくれる益鳥ですが、稲が穂をつけはじめると、雑食であるスズメは害虫よりもむしろ稲穂をついばんでしまいます。だから、稲が穂をつけ始めた時、豊作の祈りを込めて案山子を立てるのです。
 
 世間にも、スズメの様な人はたくさんいます。苦しみに泣き喚く人には、懸命に世話をしても、自分を乗り越えて行こうとすると途端に意地悪になっていく・・・スズメに捕まると、苦も無く、価値も無い人生を歩む事になります。たとえ楽しくあっても。
 
 自らの人生を全うする。――それは決して楽な道程ではありません。その中で助け合える友人を得る事は何と幸せな事でしょうか。しかし、互いの人生の全うこそが友人の真価であり、相手に振り回されては自分の人生がおろそかになってしまいます。

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