| 魂を売った人々。 |
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| 作者 老神いさお | |
| 2008/09/23 Tuesday 00:26:39 JST | |
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『悪魔に魂を売りたがる者は多い。……だが、悪魔との商談をまとめ得た者は数少ない。……見返り無しに魂を売り渡す者は少なくないが。』 痛ましい事件が連日、報道されている。 よく、罪のない子どもが犯罪被害に遭い……等というが、本来子どもは、罪があっても許され、導かれるべき対象である。それゆえに、子どもを害す、ましてや殺すなどということは、人の為すべき事ではない。 なるほどいろいろ事情もあろうし、やむにやまれぬ様々な欲望を持てあます者もいるだろう。 人々の身勝手な欲望を全て叶えられるほど、世は柔軟ではない。……むしろ、苦痛なほどの妥協を強いられずには生きられないのが世の中なのである。 多くの人々が、叶うことなら悪魔と契約を結び、己の魂を代償にしてでも、快楽を求めている。 が、そうした悪魔を恐れぬ人々は、犠牲者を出し、遺族を復讐心に駆り立て、自らは方に裁かれる……悪魔以外は誰も利せぬ選択をする。 なるほど私は、「悪魔などいない」という。だがそれは、神々と対立する悪魔はいないというのであって、正道に反して自滅する人々のいないことを言うわけではない。そう。そもそも契約により、魂の代償として人を富ませる悪魔などいるはずもない。ただ、神に逆らい、つまりは、正道に反した奇道で、安直な成功を願う者は……いつの時代にも果てることがない、ということだけだ。 が、さすがに。――事故米に、メラミン入り牛乳。……私たちの生活に関わる問題の何と多いことか。そして……ほんの少数の、正道を疎かにする人が、果たしてどれだけ多くの人々に悪影響を及ばせるのであるか。 神々に争いを挑む、「悪魔」なる霊的存在はいなくても、善良さに掛ける人々の影響力の強さは、おそらくは、善良なる人々の信仰心を束ねても勝ち得ないようにも思える。……といって、正道に従う努力を辞めて、自らが豊かになるわけでもないことを知っているところが、ある意味苦しい。 魂を売っていかなる代償を得たのか? ――おそらく、その貸借は赤字である人しかいまい。 |
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