沈黙の意味
2006/04/13盧氏との間で、「霊媒の義務」について通信中、突然割り込んできた通信が、このページの元になっています。
交霊能力を得る為に修行を志す者は多いのですが、慎みを知らない霊媒を、重要視する霊はおりません。顕幽交通に誠実であろうとする上で霊媒の慎みは非常に重要です。
私達が、質問者に対して沈黙を守ろうとした時に、霊媒が代わりに意見を口にする事は顕幽両者の信頼を損ねますし、または、霊媒自身が興味惹かれる話題に対して、支配霊の意を無視して自らの私見を述べる事は、霊界の意見を求める質問者を騙す事にも通じます。
私達は、肉体に閉じ込められた方々の質問に総てお答えするわけには参りません。きちんとした質問者であるなら、一時に総てを質問することなく、まず、お互いの信頼関係を築いた上で、重大な質問をしていく事でしょう。私達にとっても、質問者の真意を適切に捉える上において、重要な質問を受ける前に、幾度か簡単な質問をしたいと思うのです。それは質問者にとっても有益なはずです。
私達が、様々な思慮の上に、わざと質問をはぐらかし、又は沈黙を守る事も、質問者が自身の思慮で問題の真意にたどり着く為には必要なことなのです。大切なのは質問者に回答を示す事ではなく、質問者が回答を理解する事なのですから、沈黙こそが最善の回答である事も往々にして起こりうる事です。
それをもしも霊媒が自己の私見を持って、顕幽交通の沈黙を破るとしたら、質問者と回答する霊達の努力は水泡に帰するでしょう。こういう失敗は数多いのです。霊媒能力者の大半は、沈黙の大切さに気がつかぬ故に、人々の失笑を買っているのですから。
悩める者は、自らの苦しみから逃れる為に懸命に知識を求めているものです。それゆえに、往々に一点については専門家顔負けの知識を有している事も多いのです。このような人への回答に必ずしも専門用語が必要なわけではありません。大抵の場合、質問者が見落としている問題解決の鍵を指摘するだけで事が足りるのです。
果たして高度に専門的な回答か、果たして含蓄に富んだ回答か、その両極端の回答こそが質問者を満足させる事ができるものです。しかし、霊媒の私見は含蓄もなく、高度な知識も無い中途半端なものになりがちです。これが質問者の失笑を買うのです。
霊媒に大切なのは、いかなる時にも言語明朗に回答する事ではありません。相談者に適切な回答をする事なのです。ですから必要な時には沈黙を守れなければなりません。そして・・・霊感を求める人、更に強い霊感を求める人はとても多いのですが、そのような人々の中に、沈黙というメッセージを読み取れる人は一人も居ません。
沈黙というメッセージを正しく読める人ならば、自分が充分な霊能力に恵まれている事に気がつく筈だからです。
・・・・・・・・・
世の霊媒の欠点として目に付くのは、往々に余計な事まで言葉にしたがる事です。このような霊媒を通信手段として用いる霊は、自分の言葉だけでなく、霊媒の発言まで責任を負う事になりかねません。ですから分別のある霊は、まず、霊媒の資質として慎み深さに注目するのです。
その意味で、霊媒になりたがる、霊と言葉を交わしたがる人々というのは、その動機から言って、霊媒には不向きなのです。そのような人々は、余計な一言によって霊界の信頼を失墜させかねないのですから。
2006-04-12