‘2007/02/28’ カテゴリーのアーカイブ

目指すべきは荒野

2007/02/28

2007年02月28日


ブルーオーシャン戦略

うろ覚えの人名を確認したくて、ネット検索でたどり着いたスピリチュアリズムの某サイト。本来ならば、サイト名をきちんと紹介したいのだが、いささか引っかかる点があって自粛する。……嫌ってのことではなく、先方に遠慮してのことだ。――そのサイトは、昨年の六月以降、更新が止まっている。何があったのかと臆断する事は避ける。

肝心の探し物はこのサイトになかったが、ザーッと読んでみてガッカリしてしまった。このサイトに不満があったからではなく、表立った更新が無くなったことがだ。

どうもスピリチュアリズム(spiritualism ではなく……つまり".jp"限定で)には原理主義的な傾向が色濃い。いまだ私が、".com"を収得する前のこと、当時、心霊で怪奇系以外のサイトを数えるのが片手で足りる頃の話であるが、やたらとケンカ腰の某心霊サイト管理者と関わっていささか辟易の感を受けた。いい加減あきれて背後の霊たちに進退を質問をしたところ、返って来た答えが……

『なに、品格卑しい者が威張っているとな? そは、不可思議な事。汝、道を間違えたるや?』……と言われて、カチンと来た。霊たちは、正しき心霊の道に、心得違いの者がいるはずがないというのである。

とはいえ、不愉快ながら、得心が行った。なるほどその通りだ……私にはその問題を瞬時に悟ることのできる知識があった。――高校生自分の頃に、講談社の新書・ブルーパックスで「ゲームの理論」を読んでいた。……これは自慢というより、情報が古い事への言い訳である。……ゲーム・競争は大きく分けて、ゼロ和《サム》ゲーム、非ゼロ和ゲームに分けられる。つまり、一つのパイをいかに分け合うか(プレーヤーの損得の総和はゼロ)であるか、どちらがより新しい領土を獲得するか(プレーヤーの損得の総和はゼロにならない)という事である。

この知識は、心霊問題と直面しても有益であった。別段、ゲーム理論を適応して心霊問題を解いたわけではない。だが、たとえば、良い学校に入れますように、良い会社に入れますように、良い恋人を獲得できますように……という相談を受けたとする。これらはゼロ和ゲーム、つまり、祈祷が成就すると、誰かが泣かねばならないのである。――もしかしたら、相談者よりも多くの努力をしている人が、私の祈祷が成就すれば不幸な思いをする事になる。……したがって、こういう相談ごとにはあまり肩入れしないようにする、という配慮の元となったのが、「ゲーム理論」に関する知識である。

反対に、誰もやった事のないことならば、どれほどムキになって祈祷しても罪を犯す恐れがない(実際には、未来の事業家の可能性を奪う事になるが)、というわけで、相談者の願いが、ゼロ和(領土の奪い合い)であるか、非ゼロ和(荒野を目指す)であるのかは、私にとって重大な判断基準となった。

そう、妨害者などいるはずがないだろう、といわれて、カチンときたのは、そこに背後霊たちの嘘を感じたからではなく、

『お前は、他人の領土を欲しているのか?』……と非難されたと感じたからだ。 目指すべきは荒野であって、既存の農地ではない。確かにそうだ。いや、荒野を農地にすれば結局、相手の顧客を奪う事になるかもしれない。だがそれは別な話だ。

まあ、いろいろと縁あって、心霊書籍、特に浅野和三郎氏の著作のフリーテキスト化に協力はしているが、これは一つにはセルフコントロールに苦労している霊媒初心者への援助と、心霊研究者等の質的向上を願っての事である。したがって、私は改竄はしていない……誤字までは否定できないが、少なくとも意図的には……つまり、著者が「神霊主義」と書いているのを「スピリチュアリズム」と書き換えてはいない。

(こういう書き換えは慰謝料の請求対象である事もわきまえている。つまり、いくら非営利のサイトであろうが遺族から賠償を要求される可能性がある。なにより著作者人格権の侵害というのは心霊を学ぶ者としてあまりにも恥ずかしい過ちだ)

そして、私の本来の意図とは別である事を明らかにするために、主サイトとは極力別個に運営している。

そう、老神いさおは、荒野を目指している。

*******

最近の経営哲学に、「ブルーオーシャン戦略」なるものがあるらしい。この定義は、競争相手のいない(つまり外洋)を活動の場にするという選択との事。私の目指すのもまさにこれである。……現実のHP運営にはまるで生かされてはいないが、やむをえない。読者がついてこれなければHPを維持する意味がないからだ。

ところで、多くのスピリチュアリズム関連サイトの運営者が、往々、互につぶしあいを繰り返すのは、スピリチュアリズムが抱える本質的問題を浮き彫りにする。

彼/彼女等にとって、スピリチュアリズムは一つのパイに過ぎないということだ。端的にいえば逼塞、新しいものがないから、後は、既存の知識の解釈違いで差別化を図らざるを得ないのだろう。そこに競争どころか、つぶしあいの構図が浮き上がる。

確かに、私達、霊魂論者(心霊思想全般の持ち主)は「シルバーバーチの霊訓」などといった、高度な霊界通信から、大宇宙には大霊が存在する事までも思いを馳せてはいる。だが、新規市場の拡大が図れないのであれば、より多くのシェア(市場占有率)を確保するために、同業者を排除するしかないではないか。

当然、このような動きは、交霊の手段を持つ(つまり霊媒)スピリチュアリストには、市場の新規開拓が可能ということで関係のないことである。したがって……霊的能力に乏しければ他の足を引き、霊的能力が充分にあれば他を無視し……という構図が出来上がる。

その選択のどちらが正しいのか、という質問もあるだろうが、それこそが、実はすべての心霊思想と相容れない。……永遠の進歩向上とは荒野があればこその話である。既存の知識にしがみついていれば、それは向上ではなく独占でしかない。

はてさて、では、霊媒能力を持たなければ、スピリチュアリズムを語ってはいけないのかどうか?

私は一つの俚諺をもって、これに答えたい。

青は藍より出でて藍より青し……ここでもしも、藍色は青とは無関係と言い張る人々がいるとすれば……バカバカしい。レトリック・言論術と真理追究とは全く別なものである。


お知らせBy老神いさお。

・スマートホン
iPhone/Androidで閲覧時に、最適化したページが表示出来るようになりました。よろしければ、ご感想をお寄せ下さい。

・サイト再構築中
移行途中のデータが時折、トップページに掲載されますが、編集作業の都合ですので、今しばらくご容赦ください。旧作については、本文右上に日付が記載されます。

・ページ更新
 現在:1056㌻
 復旧予定: 残り480㌻位・・・

老研カレンダー
2月 2007
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728EC
3月 2007
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 
老研イベントリスト
みにみにぶろぐ
  • ・その後悔の帳尻が合う生き方をしているか?
  • ・我が国だけが原子力を全廃しても、隣国が原子力発電を推進すれば、危険性は無くならない。
  • ・生きるとは生むことである。
  • ・いろいろなる不平不満はあるだろう。だが人は歩んでいる。
  • ・与えられる事を当たり前に思っている者が飢える。
  • ・なぜ、争うのだろう? 事態はただ現実への妥協を求めているだけなのに。
  • ・ 見せられると信じたくなる
  • ・豊かな者は足りぬものに気が付かず、知りたる者は、知らざることに気が付かぬ。……
  • ・ 心に不満が生じるのは、あなたが焦っている証。もう少しゆっくりと生きなさい。
  • ・不平不満が生じるから醜いというのではない。不満を溜めたままでいるから醜いというのだ

More »

サイト内検索
サブ・サイト