後ろ暗い
2006/04/292006年04月29日
「私みたいな下劣な人間が……」と、いう前置きを何度聞かされたことか。
その都度、「大丈夫ですよ」「そんなことはないですよ」……と、私は説くが、その意図するところが理解されなかったらしい。どうやら相手は私が不誠実だと思っているらしい。……考えてみれば当たり前なことだ。己の偽善や怠惰、卑怯な行いの全てを相手は知っているのだから。
でも敢えて私は、「大丈夫」という。……自覚があるだけ良いじゃないか、と思うからだ。
自覚無く下劣な人間なら、一体どうやってその悪癖を止めさせられるのか。私は途方に暮れざるを得ない。
自覚があっても、尊大に振る舞う人間は、一体どう扱えばいいのか。やはり私は途方に暮れる。
偽善家だろうが、怠惰であろうが、卑怯であろうが、自覚し、なおかつ、それを正そうという気概がある人なら、それは人として充分に素晴らしい。充分にだ。……少なくとも日本社会の標準レベルよりは素晴らしい。
でも、それが中々理解できずに、後ろ暗さから、叱られる方を好む人がいる。