助けを強いるな
2006/04/032006年 04月 03日
一方的に助けを求めることは出来ない。
私は、心霊思想・心霊知識をすべての人が学ぶべきと信じているが、一方で大人が生涯を掛ける程の価値がない事を感じ取っている。…… 極端な話をするなら、あの世のことは死んでからでも間に合うが、この世のことは死んでからでは間に合わぬからだ。
死後にだけ役立つ智識ではなく、生きている間だけ役立つ智識でなく、生死に関わらず役立つ智識でなければ、わずか百年程度の短き人生を費やすには足りない。
さらに大きな障害がある。人がその性根を正すことなくして、真理が学べようか……歪んだ性根で真理を学ぶから、身に付かず、役に立たず、姑息な手段としてばかり真理が引きずり回されることになる。
真理以前に、まず、自分自身の性根を正す……それをせねばどうにもならない。先に真理を学んでも、正しく理解できなければ時間の無駄だ。実際、そうして時間を無駄にしている人を多く見掛ける。
妬み、僻むことに人生の労力を費やす者、それで足りずに人の足まで引く者。……自分のエネルギー、自分の持ち時間を、自分の向上に向けずに、他人の邪魔に当てるなんて。ナンセンスである。
やるべき事はとても多いのに、それに気がつかぬ振りをしているのか。
だが一方で、私の霊耳にこう聞こえる。
『地上で誰もが完全なる生を遂げる――というのは、確かに魅力的なテーマではあるが、逝く人々がもう少しお行儀が良くならなければ、霊界は滅茶苦茶になる』……これもまた問題である。
果たして、それほど死後の世界がせっぱ詰まっているのか。その真偽の判断は難しいが、人には、この世にだけでなく、あの世にも責任があるのは間違いなかろう。だからこそ、死者たちから助けの手が差し伸べられるのだ。
一方的に助けを求めることは出来ない。