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心を育ててください

2006/02/22

言葉は心の成長を表す。

 赤ちゃんは特別教えられる事無く、言葉を話し始めます。最初は単純な単語だけ、そしてだんだんに複雑な言葉を話すようになります。それは知性の発達と共に、と表現されますが、もっと大切な事があると思います。

 大人でも、心が荒むと言葉も荒れます。幸せの中にあると言葉つきが優しくなります。気持ちが沈めば口数が減り、陽気になると口数が増えます。この違いは知性ではありません。もちろん知性と言葉の多様性には関係がある事でしょうが、言葉を発するのは心なのです。

 気持ちが澄んでいれば、言葉はさわやかでわかりやすく、自分の不明を誤魔化そうとする人の言葉は意味が把握しにくいものです。言葉とは心を伝達する手段なのです。

他人の話に耳を貸せる人、貸せない人。

 この違いはそのまま、相手に対する尊敬の念、いたわりの念、優しさや包容力、すなわち心の大きさを表します。つまり、知性の発達と共に言葉を話し出すのではなく……

赤ちゃんは、心の発達と共に言葉を話し出すのです。

愛情の与え方


 さて、赤ちゃんの肉体の発達には、栄養を取る事が大切です。

では心の発達に必要な栄養とは何でしょう?   そして知性の発達に必要なのは何なのでしょうか? 愛情?

 ええ、とても大切です。では愛情はどうやって与えるのでしょう?


 例えば赤ちゃんにミルクを与えるときに、どう与えるでしょうか?

 ミルクをバケツで無理やり口に注ぎ込むような事はしませんよね。哺乳ビンで与え、赤ちゃんの好きなだけ吸うに任せるものです。無理やり与えても気管に入るなどして赤ちゃんを苦しめるだけ、まして、まる一日何も与えず、翌日二日分まとめて与えるなどという乱暴な事が出来る筈もありませんよね。

 愛情も同様です。赤ちゃんが必要とするとき、赤ちゃんの必要なだけ与える事が大切なのです。親の都合で与えたり、与えなかったりすれば子供の心が歪《いびつ》に発育することは栄養失調の子供を見るかのようです。……ですから、決して、愛情の与え方を間違えてはいけません。

 

叱り方にも気をつけよう

 買い物している最中に、商品にいたずらしている小さな子供に対して、「お店の人に怒られるからそんな事をしてはいけません!」と親が叱る姿を見た事はありませんか。

 これは他人に怒られない様に子供をかばっているのでしょうか。それともいたずらしている子供を叱っているのでしょうか。あなたにはその判断がつきますか?

では小さな子供が、その判断をつけられると思いますか?

 お店の人に怒られるから止めなければならないのなら、お店の人に見つからなければ良いのだ……「つかまらなければ良い」、「見つからなければ良い」という誤った言い訳が良く聞かれます。しかし、考えてみてください。見つからなければ善いと、教え、しつけたのは誰でしょう?

 見つからなければ良い。……こういう発想は、まさにコロンブスの卵ですよね。こういう発想は子供が柔軟で高い知性を持っていることの現われです。ところが問題は、その親には、子供ほどの柔軟な知性が無い点です。これでは親は、下手をすると死ぬまで善悪について思慮に欠けた子供の行いに苦しめ続けられる事でしょう。


2006-02-22

 

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