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霊感があるから霊がある

2005/10/30

2005年 10月 30日


 天の配剤か、私には過ぎたるものが二つある。心霊と出会う前にちょっと囓った整体の知識と、心霊の師だ。

 本日、久しぶりに整体の先生宅に行ってきた。といって私の具合が悪いわけではない。先生宅のインターフォンと呼び鈴とが二つともにダメになったとのこと。あっさり解決したのだが、それは本題ではない……そして、用事が済めばいつもの如く心霊談義。

 心霊を学ぶ前に整体を学んでとてもよかったと思う。大雑把でいながら相応に有益なだけ身体の仕組みについて把握することが出来たからだ。と同時に、問題に接するに心霊的な視点だけに囚われず、他の視点を持つことでより問題が立体的に見えることも私にとって重要なポイントだ。


 たとえば霊感発現の仕組みだ。

 一般には、霊がいるから……死後にも個性が存続するから……霊感が働くと思われているようだ。だが私は、 霊感があるから霊が認識されると考える。屁理屈に思われるかも知れないが、この差はとても大きい。

 たとえば霊感を持ちながらコントロールできずに苦しんでいる人がいる。昼夜なく飛び込む感覚に心身を非常に消耗するわけだが、その対処として何が出来るだろうか?……もしもラジオが騒がしいのなら、ラジオ(霊感)のスイッチを切ればよい。だが放送局(霊の語りかけ)を止めよというのには無理がある。無理があるのに努力すれば報われることは難しかろう。

 また、感覚に触れるものがあってもその意味が掴めないことも多々あるが、これなども、まず霊感があり、しかし、語りかける霊達がいないと考えると理解がしやすいだろう。ラジオは空電を拾っているだけ、というわけだ。

 こういう発想は、霊がいるから霊感があると考える人には難しいらしい。しかし、この違いが理解できると、他に様々なことも理解が及ぶ。……霊感がズバズバ当たるときがある一方で、まるで感じられなくなる時があるのはなぜか…… 霊がいなくても霊感があり、己の霊感を過信するから霊がいないときにさえも霊を錯覚してしまうのだ。

 さらにこれは自称霊媒が世間一般から受ける誤解の原因も暗示する。この件で私が整体で学んだことは、「運動によって過剰なエネルギーの発散をする人がいる一方で、頭を使うことで過剰エネルギーを発散する人もいる。そういう人の中には、往々霊感を発揮する人がいる」ということだ。……つまり、無駄に頭が働いているのである。それも発散行為として。そして発散行為なのだから自己の内面に止めておく事はとても難しいのである。

 そう、余計なことを考え、余計な事をいう。……しかも、実りある様な余計なことをだ。何と皮肉なことか、実りある余計なこととは! それは大抵の場合、人を不安にさせるような言動として表われる。

 端的にいえば、自分を抑えられない。だからこそ世間から見れば非常識と思われる事をズバズバ言えるのだ。


 もう一歩先に進めて考えてみる。

 霊感を欲しがる人がいる一方で、霊感の持ち主の中にはそれを棄てたがる人がいる。……なぜかくも霊界は不公平なのか? という疑問は、「霊がいるから霊感が働く」という発想が前提となる。もしも私がいうように、「霊感があるから霊を感じる」と発想するなら… …つまり霊界から選ばれて霊媒になるわけではないといえるだろう。……ただ、霊界から選ばれた者のみがその才能を使いこなせるというだけのことだ。

 つまり、霊感を持っているからといって霊達から選ばれたとはいえないのである。選ばれたと呼べる人は、進んで活用した人なのである。


 設問を間違えば答は得られない。答が得られなければ設問を疑ってみることも大切だ。心霊一本槍、霊的視点ばかりに囚われて物事をわざわざ狭く見ることで、自分自身の人間性を狭めるべきではない。

 霊感は道具、道具というのは持つことが素晴らしいのではなく、使いこなすことが素晴らしいことなのである。


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