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お祈り

2005/09/12

2005年 09月 12日


 昨日、伊勢の内宮に参拝したときである。

 私は基本的に神社で祈るときにあまりお願い事をしない。世の中には「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」的にあちこちでお願い的お祈りを捧げまくる人もいるが、「船頭多くして船山に上る」ともいう。みだりにお祈りして、そのあげくに私が頭を抱えたのは、とんでもない時期に願いが叶うことがあることだ。

 たとえるなら朝食を頼んだら、夕食時に届いてさんざん腹を空かせたあげく、とんでもなく苦しい思いをしたようなものである。…… その詳細は、かなり過去に語った記憶があるので、通信費節約のため出先での投稿は割愛する。いずれにせよ物事には時機(微妙なタイミング)がある。時機が合えばよいものも時機がすぎると迷惑にも変わる。その辺の事までふまえて願いを叶えてくれる相手でなければ、みだりにお願い事はすべきではないと思う。苦しむためでない限り……

 というわけで、私は原則として願い事は、守護霊、もしくは、自分の氏神、産土神、または縁あって足繁く通っているいくつかの神社以外では、祈らないことにしている。ことに私は思想的には仏教思想を大事にしているものの、精神的にいえば、仏は先生、(神道の)神は親、ぐらいのつもりでいるのでお寺よりも神社を好み頼る。その上で心がけているのは、いわゆる大社の神様には私事を祈らないことである。

 そもそも、真の高級霊であるなら、それぞれの人に相応の良き計らいをしてくれているものだ。ろくな善行を行わないのに福徳だけをねだるのは霊格を露呈する。すなわち、地上でいうなら幼稚園児程度の霊格として、あめ玉でごまかされかねない。ならばお願いをするよりも、「良きようにお計らいください」と祈る方がどれほど良いか。……まあ、実際にはもっと複雑ないろいろな仕組みを理解しているのだけど、こればかりは説明するよりも実際にやる方が早い。

 とにかく、大社、特に伊勢神宮などに参拝したときは、「これただけでもありがたい」と思うことにしている。実際、神奈川に住む私にとって交通費を考えると簡単にこれる場所ではないのだから。というわけで、数ある社に手を合わせると、それぞれにいろいろ霊視ができたり、霊聴が働いたりしておもしろいのだが、ある箇所で、一人の少女が長々とお祈りしていた。私はそれを後ろで待っていたのだが、あまりの長さに、はっと気がついたのだ。

「私的な祈りをしているな……」

 むろん、誰が何の祈りをあげようと構わぬが、邪推すると、「日本で一番の格式ある神社だから……」という、小馬鹿にした考えが感じ取れなくもない。私はそれを勝手に不快に受け取るのだ。もしもあなたが会社勤めをしているなら、容易に想像がつくだろう。現場担当者の頭を飛び越えて、顧客が社長と話をつけたらあなたのメンツはどうなるか?

 さらにいうなら、待たされているわけで、なおのこと 「・・・・・・・・」となる。すると、

『祈ることはよいけれど……』と聞こえた。さらに聴くと、

『神機応返(しんきおうへん)を知らねば、風が吹くのを待つが如し』という。

 つまり、いくら神頼みをしたところで、「神様がいつ、いかなる形で応えて返すのかを知る手段がなければそのチャンスを生かせないだろう」というのだ。

 ああ……確かに、世間の人々は神頼みをしても頼りにならないと不満を言いがちだが、でもそれは、高級霊界の援助の生かし方を知らないからだよなぁ~~と思う。……むろん。教えてといわれてもコツに関することは言葉で伝授できることでもないし、それほど私が自由というわけでもない。


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