愛情が足りない!
2005/09/062005年 09月 06日
知人の対人トラブルについての相談を受けた。とうとうと説明して「努力してみる」と言われたその翌日に「やはりダメだった……」と、メールが入った。相談者自身が昂奮して冷静な対処が出来なかったのだ。
なんと言うことはない、所詮は付け焼き刃。役に立つなどと考えるのがおこがましい。いくら論理を極めたところで、人間には情があり、相手にもまた情がある。お互いに愛情があれば情が情を助けて冷静に向かうだろうが、お互いに甘えがあれば、甘えが甘えを呼んで破局がエスカレートしていく。
泥棒を捕まえてから縄をなう……泥縄という言葉があるが、対人トラブルにもこれが当て嵌まる。心霊相談に関わらず、対人関係の悩みを持つ人の多くは、相手に甘えや依存やひねた想いがあって、入れ智慧ではどうにも解決しない。
問題解決への智慧が足りないのではなく、解決するまでの忍耐が足りないのだ。……それはこうもいえる。相手に対する愛情が足りないと。
……「いうことを聞いてくれない!!」 「○○をしてくれない!!」……相手にも事情があってその行動があるのだ。その事情を斟酌しなければ、いくら筋が通っていても屁理屈でしかない。まして自分の言い分が通らぬからと昂奮してしまうのは、つまり、相手を理解する努力が足りないし、相手を思いやる気持ちも足りない。ただ、相手にいかなる事情があろうが、自分のワガママを通そうとする独善がそこにあるだけである。
とはいえ、対人トラブルの大半は、論理的な衝突というより犬の縄張り争いのような、論理的原因を追及するのが恥ずかしくなるような事情から生じる。……一体何を学ぶために地上に生まれてきたのだろう? 彼らは。そして巻き込まれた私は。