成るように成る……成らぬようには成らぬ
2005/07/122005年 07月 12日
人に出来ること、人が期待できることは、己一人の努力だけだ。どんなに親しい間柄であっても、その人にはその人の価値観があり、人生があって、まるで自分一人に尽してくれているような人でも、最後に目指すものが違って当たり前だ。
念ずるものが必ず実現するとしても……状況は都合良く動いてはくれない。チャンスを譲り合い……往々に奪い合って、勝って、負けて、一進一退……世界は自分の為にあるわけではないと、日々思い知らされつつ生きるのが人間だ。
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物事は成るべくように成り、成らぬようには成らない。――当たり前に思えて、人々はその仕組みを理解しようとしない。
時とすれば、座して待つだけで幸運が手中に落ちてくるときもあるのに、どんなに必要、どんなに重要と思えていても、どれほどの手間暇を掛けてもどうにもならないこともある。
人は一人に思え、一人に見えたとしても、一人で生きているのではない。多くのものと繋がり、多くのものに活かされて生きているのだ。
為したいと思えるものが成るのではなく、為させたいと思えるものが成るのである。
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自分のものとは思えぬものも、自分のものであるなら自ずと手中に転がり込み、
自分のものと信じるものも、自分のものでなければ、自ずと手中から転がりだしてしまう。
すべては自然の流れの中で、摂理に従って変化していき、そして、成るべく様に成っていくのだ。
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欲しいものがある……
為したいことがある……
何とかしたくて無理を重ね、無理をするから周囲に迷惑を掛け、無理をするから己の心身を害する。
……それでは一体、夢に向かって進んでいるのか、夢から遠ざかっているのか、どちらだろうか?
見る人が見れば明白であるが、自分が見えない人は、近づこうとするあまりに遠ざかる愚かさを重ねる。
夢を……願望を実現したいなら、傷つき、傷つけ合うほど努力するのではなく、自然にそうなるようにし向けるべきなのだ。
遠い思いを身近に引き寄せるのに大切なのは、無理を重ねることではなく、自然の働きを活かすことが大切なのである。
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無理して手に入れても、自然の働きに従って手中から逃れていってしまうのであれば、それはなんとも切ないことだ。そして人は、切なさを知るために、狂おしい努力を続けるというのだろうか?
……正しい努力こそが人を幸せにするのである。