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助長

2005/01/05

2005年 01月 04日


 間違ったらやり直せばいい――というのは簡単です。ですが、人間は限りある時間の中で生きています。悔いる時間は誰にも充分に与えられるかも知れませんが、やり直すチャンスを得られる人はそう多くはありません。

 助長――木も草も、それぞれが伸びる速さがあります。早く成長させようとして無理に引っ張れば千切れたり、枯れたりと、ろくな事にはなりません。助けようとする心意気は大切でも、過ぎた助けは害になります。親切なのは確かに美徳ですが、くれぐれもご注意を、過ぎたる助長は相手を傷つけ、あなたも傷つけることになるのです。

 天の機、地の利、人の和――古来から勝利の三要素ですが、順位については人の和、地の利、天の機の順とされています。そして、人々が霊感に求めるのは主に天の機ではありますまいか? ならば、むしろ、まず人の和を固めることこそがなにより重要であると思われます。すべての人に霊感の恩恵はくだりませんが、が、人の和を固めるのに霊感は不要です。

 どうか、己が持たぬ才能に頼るよりも、己の持つ才能を活かすことを心がけて下さい。天は人に二物を与えず――時として、二物も三物ももつ人が現れますが……本来これは、人の持つ可能性は皆平等、ただ、活用できる人と、出来ぬ人がいるのだ……ということなのです。

 焦らぬ事です――なまじ答えを知れば、待つことが辛くなるだけ……という場合もあります。そして、物事が成るには、相応の時間が掛ります。焦って助長をしても、かえって枯らすことにも成ります。時として、ただひたすらに待つことが必要な場合も多いのです。

 私は心霊を学んでいるからね―― 私の師の、そのまた師に当る方は、心霊(主義)を宣伝するなと教えました。

「決して宣伝してはいけません。ただ、あなたが幸せになり、周囲の人から『どうしてあなたはそんなに幸せなの?』と問われた時に、『私は心霊を勉強しているからね』と答えればよいのです」と、いったのです。人と分け合う気持ちの強い方々にとっては当惑する話かも知れません。しかし、私はなによりも自分が幸せになることが大切なことだと思います。それは人を犠牲にしても幸せになりたい……という意味ではなく、言葉でなく、背中を見せることで幸せへの道を示すことを重視するということです。

 つまり、私の背中についてきてご覧、きっと幸せにしてあげるから……そう思える(口にはしない)のが、私のいう、心霊主義だからです。

 稼ぎ方を教える――迷える人がいれば、つい答えを教えたくなる物です。しかし、与えられた答えは一つの答えでしかありません。悩んだ末にたどり着く結果は、答え意外にも多くの実りを与えます。そう、努力は結果以外にも多くをもたらすのです。

 ですから、人に教えてやるのではなく、その人の良さを見つけてあげましょう。――ただ、金を与える人よりも、稼ぎ方を教える人の方が尊いのです。それこそが、福徳と功徳の違いでもあります。似て非なるもの、その差は、月とすっぽんなのです。

 皆様、焦らずに参りましょう。そして共に向上の道を歩みましょう。


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