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業が深い・正しい努力のために

2004/11/10

04年 11月 10日


 ここでいう業とは、仏教での業《カルマ》であり、旧来の心霊思想が借用するオカルト的な解釈とは異なります。また、何度も繰り返し説明していることでもあります。

 業――「行為」と見なしても構いません。友達が作れないとか、周囲から阻害されるといった悩み事には、なかなか解決策の見えないものですが、果たして周囲が悪いのか、自分が悪いのか……原因が見つからなければ解決策も見いだせません。

 いえ、実をいえば、原因を見いださぬまま解決に向けて必死に努力する人で世の中は満ちております。その努力が何を意味するのか? 必死に努力している内だけ、苦しみを忘れ、劣等感を忘れているが、でも問題は解決しない。息が切れた後に残るのはただ不毛感だけ。そのような状態で誰かに助けを求めても、もう自分の指一つ動かす元気も残らない。……誰が自分の人生に責任を持つべきなのだろう?

 業が深い――現在は過去の積み重ねであり、未来は現在が生み出しつつあるものです。良い未来を生み出したければ、その為の努力が必要でしょう。業――業《カルマ》――行為……今の行為が自分の未来を作るのです。その事に気がつけば、さらに大切なことにも気がつきます。

 現在が悪ければ、それは過去に原因があるということだ。

 現在を作るのが過去であるという原理を理解しなければ、良い未来を作るための原理も理解出来ません。それはすなわち、イエスがいったという言葉……木の種類を見るのに実を見る……ということです。木を見ても種類が分からないのであれば、せめてその実を見ればよい――より良い未来を生み出す手段が思い描けないとしても、現在の状況から過去の反省点を見いだせるのならばまだ希望があります。しかし、木を見てもその種類が分からず、実を見てもその種類が分からないなら一体どうやって木の種類を特定すべきなのでしょうか? 誰かに尋ねる……どうしてその人が真実をいうと確信出来るのでしょう?

 結局、木を見ても、実を見てもその種類が分からず、真実を知る人がどこにいるかも知らないなら、結局、木の種類を正しく見極めることが出来ぬということです。……木とは努力、実とは結果、木の種類を見極めるとは正しい努力の方法を知るということです。正しい努力を知らずにいては、努力が報われないことは理解出来るでしょう。

 報われぬ努力を重ねることにくたびれる――それでは、努力が嫌になって当たり前です。では人は、自分を苦しめるために行為を重ねるのでしょうか? そう、 自分を苦しめるために努力する人を指して「業が深い」というわけです。

・・・・・・・

 では、業を和らげるにはどうすればいいのだろう?

 ――対策のない指摘は無責任ですらあります――

 が、難しい。――是非もう一度説明を読み直して下さい。誰が好んで不毛な努力をするというのでしょう?――>努力の意義を知らぬ人を指して 「業が深い」と表現するのです。――>正しい努力の見極めが出来る人を知らず、むろん、自分で見極めることも出来ないから、不毛な努力を重ねるのです。――> 人に聞けず、自分で分からなければどうして理解出来るのでしょう?……その設問は非常に滑稽でしかありません。

 端的に言って、簡便な手段など有りはしません。出来ることはただ、小さい所、すなわち騙されても良いと思える所から少しずつ他人を信頼してみて、その過程で正しい努力の見極めが出来る人を見つけるか、さもなくば、自分で見極められるように学習していくだけのことです。

・・・・・・・

 それも出来なければ?

 ――一体、誰の人生なのでしょう?――

 間違った努力が不毛であるのと同様、間違った工夫も不毛だし、間違った設問に適切な答えを期待するのも不毛です。そもそも、 「業が深い」という状況は、悔い改めれば解決するような問題ではありません。正しき道を知る力がないから間違った道を選ぶというのです。疑問がそこに至ってもなお、間違った方法で答えを見つけようとしてどうして正しい答えにたどり着けるというのでしょうか? ――それこそ業の深い話です。


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