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天狗の道楽

2004/07/28

 静岡オフ会出発前夜の事です。朝早くから車で出かけるという事で、そうそうに眠りについた私は、夢の中で車を運転していました。場所はなにやら自動車教習所のような光景。私のハンドル操作に従って車は自由に右にまがり……いや、なんだかすごくハンドルが重い。また、左にハンドルを切ると……いやこれまた重い、

 アクセルを踏んでもスピードが上がらず、ブレーキを踏んでもスピードが落ちず、充分な原則が出来ないまま、急カーブで駐車場に入り、車輪止めにぶつかって「ガリ!」という嫌な音を立ててようやく車が止まりました。

『げ! 明日ドライブだというのに車をこする夢なんて、縁起が悪いなぁ』と思って目が醒めた。夢の中で夢を見ていると思うのだから始末が悪い。どれほど寝たのだろうかと時計を確認すると12時50分、

『おい、寝てから一時間もたってないじゃないか。再び寝られるのかなぁ』

 ハンドルが異様に重かったのを無理に操作しようとしたためか、腕が痛い。ブレーキペダルを一生懸命踏んだ足にも筋肉痛が残る。

『夢にうなされて筋肉痛かよ……』

 無理に寝ようとする私のまぶたの裏に、ばつの悪そうに頭をかいている天狗の姿が映る。いや、天狗といっても、行者風の服装をしているわけではない。鼻は高いというより団子鼻、別段、高下駄を履いているわけでもない。ただあごの張った顔つきで、いつもの天狗と気がついたのだ。

天狗 『すまんすまん。地上の車を真似て幽界でも作ってみたが、そんなに運転しづらかったか? ブレーキが効かぬ!と驚かせてしまったので、まずは目覚めさせたが大丈夫か?』

 ハッと思い出す。文字通り夢中だったからすっかり忘れていたが、車の試運転に参加していたのだ。

私 『変なんだ。右に曲がるし、左にも曲がる。アクセルも働くし、ブレーキも働く、ただ、微妙な操作がどうにも重たい。どうにも考えてみると、想念の車だから、右に回れと思えば曲がるし、左に曲がれと思えば曲がるわけだけど、実際の車の運転では、切りすぎたハンドルを微妙に左右に動かして曲がる角度を調整するのに、そんな事はいちいち頭で考えないからね。だから、押さえのハンドル操作が異様に重たくて、それで筋肉痛になったみたいだ。』

天狗 『わしらならば平気なんだが? 無意識の身体の動きが読めなかったのだろうか?』

私 『ちょっと待てよ、私の守護霊を呼んでよ。質問したい事が出来たから』

天狗 『まて、今、手が離せなくて、時間が掛かるらしい。』

 うつらうつらしながら待っていると……

守護霊 『どうした?』

私  『いや、幽界の自動車を運転していたら筋肉痛になっちゃって、どうやら無意識の筋肉の働きが車に伝わらなかったみたいなんだ。という事は、たとえば死の直後、慣れないうちに幽界などで木刀を振り回すときにも、重たく感じたりするのだろうか?』

守護霊 『うーん。そんな話は聞いた事がないな。ちょっと調べてきてあげよう』

天狗 『ふーん、難しいものだな。』

 しばらく後、

守護霊 『死後に道具が重たくて扱えないという話は聞かない。詳しい人に聞いたら、それは、身体の感覚が充分に切れていないまま魂が幽界入りしたからだろうとの事だ。つまり、幽体を動かそうとすると手足も一緒に動こうとするが身体が眠っているので手足が重く感じたのだろう。一種の金縛りだったのだな』

 なるほど……でも、手足の筋肉痛はともかく、夢の中で車をぶつけた事でまだ動悸が激しい。

守護霊 『安心して寝なさい。明日は交通事故を起こしたりしないから。楽しいオフ会になるよ。』

……うちの守護霊の非力さは往々感じる。もうちょっと押しの強いところを見せてくれぇ等と泣きたい時もあるが、大丈夫といった時は絶対大丈夫だという、その安心感は裏切られた事がない。ようやく気がゆるんで眠くなる。

天狗 『これに懲りるなよ?』

私  『ああまた遊ぼう、いやちがった、また心霊研究しよう。今日はありがとう。身体は痛いけど、とても興味深かったよ。うん。痛いから印象深かったな……』


 翌日、いやすでに当日になっていたが、出発前にトラブルはなく、スムーズに参加者と合流し、無事にオフ会を終えて帰宅したのだった。

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