おめでたい話(出産)
2002/05/01先日、友人が無事、男の子を出産しました。また、いとこからの年賀状は、出産直後の赤ちゃんの写真でした。
私にはどちら赤ちゃんのの区別もつきませんが……親には多分見分けがつくのでしょうね。
さて、この友人のメールを読んでいると、「とってもかわいい」と幸せをかみ締めているのが良くわかります。他人の赤ちゃんですら、可愛いものなのに、我が子ならばなおさらでしょう。我が子をかわいがる事に遠慮は要りませんよね。どんどん愛情を注いで欲しいと思います。
悪神に妬まれないように
しかし、幸せに浸りながらも一点、注意すべき事があります。自らの幸運を吹聴すると、悪神に妬まれると言います。これは決して俗信などではありません。きちんと理由があるのです。
世の中には、赤ん坊が得られずに悩み苦しんでいる人もいます。そのような人も知人におめでたがあれば、心の底から祝意を表す事でしょう。その時に相手の気持ちも考えずに自分の幸福感ばかり口にしたら祝意が覚めて妬みに変わる事もあるでしょう。
いえ、子供の悩みだけではなく、様々な悩み苦しみを抱いている人に、自分の幸福感を無理強いすれば、反感を持たれかねません。考えても見て下さい。あなたは人の自慢話を聞いて楽しいと思いますか?
普通は、「ハイハイ」と聞き流すものではありませんか。それも短い自慢ならまだ良いですよね。延々と聞かされたらさすがに嫌になるでしょう。
第一、誰でも我が子が一番可愛いものです。しかし、人の子供を預かった時などは、自分の子供にひいきしたいのを堪えて、平等に扱うものです。しかし、一人の親が我が子にひいきをしたら、皆こぞって我が子ばかりを大切にします。そうしたら親同士も子供同士も互いに協力が出来なくなってしまいます。いえ協力どころか互いに苦しめ合うのが当然となる事でしょう。
もしも、自分の幸せで人を苦しめるような事をすると、その報いは一体どこに返るのか良く考えてください。自分の自慢話ならば自分に返ります。では子供の自慢話はどこに返るのでしょうか?……大事な可愛い我が子に、あなたの業《カルマ》を押しつけたり、変な因縁を結んだりすることはしたくありませんよね。
自らの幸運を吹聴すると、悪神に妬まれると言います。これは決して俗信などではありません。きちんと理由があるのです。……周囲を見回し、悪神に妬まれることのないように気を配った上で、思い切り可愛がってあげてください。
2002-05-01