心霊研究の主導権は霊界にあり


 誰にでも交霊能力があるはず

 心霊的なことに興味を持ち、勉強を進めると交霊能力の獲得を望むようになります。しかし、そのような人は大切な事を見落としています。

 死して突然、魂が生じるわけではなく、生と死の違いはその魂が肉体を纏っているかどうかの違いと言えます。そして人間の本質が魂であるなら、誰でも霊との交信能力持っているはずです。

 一体なぜ、交信能力を失ったのでしょう。

 雑音が障害

 人間の精神活動において、肉体的な様々な反応や欲求、思考機械としての脳の働き、そして魂が感じた物事は、多くの場合優先順位をつけられることも無く、また、分類される事も無く同列に扱われています。そして、脳を含む肉体を持っている限り、肉体的な信号は絶える事はありませんから、それらを無視する技術を獲得しない限り、人の精神活動は雑音にまみれる事になります。

 精神活動が雑音にまみれていれば、魂が自己主張する時、大きな努力が必要となります。そして魂の主張さえ困難な精神が、一体どうして霊との交信ができるというのでしょうか。

 相手が大切

 もう一つ、滑稽なほど大切な事柄があります。会話するのに相手が必要なように、交霊するのにも相手となる霊が必要なのです。そして、高級霊と呼ばれるような霊ほど、行いを大切にして、言葉少なくなっていくものなのです。

 おしゃべりな高級霊は存在しない……とすると、霊界にあふれる言葉に耳を貸しても、低級霊の言葉しか聞こえない事になります。さらに困った事に、霊界では誰からも相手にされないような浅ましい魂の持ち主は、孤独から逃れようと必死に話し相手を求めているのです。

 そんな孤独な霊たちにとって、言葉による表現に囚われて霊格を見抜く知識をもたない霊媒は格好の的となります。それでなくても、人は誰も心の奥底に孤独を抱いていますから、同じ孤独な魂同士が引き寄せあい、結びついてしまうのは一種の摂理なのです。

 突然、霊感が開いた人たちが、死よりも苦しい思いをするのは、そうやって、交霊相手を選ぶことの大切さを身をもって学ばされているということなのです。また、霊感が働かないというのは、守護の霊や祖先の霊たちから守られているということなのです。

 目的に応じて答えがある

 しかし、交霊にとって一番大切なのは、その目的や動機なのです。意思を伝える必然性があるなら、いかなる手段を用いても意思を伝えてくるのです。

 そう、私が扱っている心霊とは、特殊な霊能者と呼ばれる職業の持ち主だけが感じえる何かではなく、誰もが感じている、何かが対象なのです。

 信じることから始まる

 以前の事です。友人から、『死後の世界を証明してみよ、永遠の実在を証明してみよ、おまえの霊能力を証明してみよ』と詰め寄られたことがあります。

 霊界から得た回答は、

「何ゆえあなたは証拠を欲しがるのだろう。すべてはこの世界の話である。あなたには見ることも出来ず、触ることも出来ない、あなたがまるで感知することが出来ない世界の実在をあなたに証明してなんになろう。それはあなたには無縁な世界なのである。」

 心霊研究を唱える、私のページは科学に擦り寄るものかもしれません。しかし、いくつか譲れないこともあります。

 心霊研究の対象は、人間の主観以外には感知でき得ないものが大部分を占めています。本当に科学的な解明を求めるのであれば、人間の可能性について、もっと繊細でかつ広範囲な研究が進み、そして霊現象について客観的な観測手段が開発される必要があることでしょう。

 それは、言うまでもなく、そして冗談でもなく、“幽霊”を捕まえるのに等しい、実現性の薄いものといえましょう。結局、観測手段が主観に左右されている以上、真偽もまた、主観に左右されるのが偽らざる心霊研究の現状なのです。

 簡単に言えば……あるか無いか、ではなく、信じるか信じないか、が支配しているのが心霊研究なのです。ですから、最初から疑ってかかり、相手に証明を求める人にいくら説明しても、理解は得られない……というのが表の本音です。

 実は、裏の本音があります。「おまえなどに利用される、我らではない」という、霊たちの想いです。

 すべては霊界の手の中にある

 心霊研究の具体的な主導権は霊界にあります。

「私たちは、真剣に求めるものに応えなかった事は無い」というのもまた、霊たちの熱い想いです。


2006-04-14

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