自動書記とは
自動書記と霊感の違いは、他の霊の意思を心の中に認識するか、しないかという違いになります。これが潜在意識や無意識の働きといえるか、いえないかは非常に難しいのです。
というのは、普段、霊たちが用いているのは言語ではなく、交感能力により、それを言葉に変換する作業を霊たちの視点で見ると、霊媒の頭の中に浮かんでいるたくさんの単語(言語用のシナブス?)を繋ぎ合わせて文章に組み立てていくという過程を経ているのです。つまり自動書記において、構文の基本線以外はすべて霊媒の生理現象を用いているのです。
そして、霊媒の頭の中にある単語を利用する事から、通信を送ってくる霊が、生前どこ国の言語を話そうと、通信文は主に霊媒の母国語になります。
また、時として、文章のアウトライン……基本的な用語だけを指示して、穴埋めを霊媒に命じる事もあります。これは、一種のルーチンワークに近い回答に良く見られるものです。これはまるで手数料を惜しんだ電信を書き直すような作業といえます。
また、霊媒と背後霊の協調作業は、コンピュータの分野でいう、クライアント・サーバーのシステムに似ています。霊界と霊媒を繋ぐ通信線(ライン)は、霊媒によって差がありますが、通信容量は決して大きなものではありません。
つまり通信回線がボトルネックになっていますから、霊媒に対する通信を最小限にすると、全体に対する負担(コスト)が少なくて済みます。そこに様々な技巧を凝らしているわけです。もちろん重要度が高かったり、功徳を積むなどした重要人物が行う通信などは、相応なコストをかけた通信を行い、霊界での作業の比率が増えるものです。
もちろん、交霊の通信コストは一律ではなく、主に霊媒の才能によって左右されますし、個性の違いもありますから、同じ事柄を記述するのに、霊媒が異なれば、表現が異なる事があるものです。
淺野和三郎氏が複数の米国人霊媒相手に、「漢数字で表記された日めくりカレンダーの任意の一ページをポケットに入れ、その内容を当てて貰う」という実験がありました。
ある霊媒は、四角い記号と答え、またある人は、「Number Four」と答えたそうです。そう、ポケットの中のカレンダーは、4日のものだったのです。つまり、「四」という文字を、記号として受け止める霊媒もいれば、意味を受け止める霊媒もいたということですね。これがアラビア数字で「4」と記載されていたら、どういう展開になったか興味深いところですが、霊視の内容がどちらも正しくても霊媒・背後霊によっては、その表現方法が異なる事がわかります。
また、肉体という物質的な器官を操らねばならない霊媒は、霊界から見ると、凍り付いているに等しい愚鈍な存在なのです。
ですから、サーバーに相当する霊界側は、通信容量も小さければ、動きものろい霊媒の作業に付き合うことは、苦痛を感じるほど退屈なものなのです。つまり通信を助ける霊は多大の主観時間を費やさなければならず、実はこれもまた高級霊が霊媒にかかりにくい原因でもあります。
2006-04-14