思念拒絶の仕組み
「霊体硬化」
魂同士のコミュニケーションは、知識と体験の共有であり、実に多くの魂同士が同時に分かり合えるとしても、常に分かり合えることが便利とは限りません。それぞれの魂が個性を持っている限り、立場の違いが存在します。そして特殊な立場に立たされた時、誰もが自らの意志で真剣に考えねばならなくなるのです。
一人で考えたい時、他人の意志が伝わるというのは、迷惑以外の何物でもありません。実は魂には、知識と体験の共有能力だけではなく、他人の思念を遮断する仕組みも持っているのです。
魂の肉体に相当するもの……霊体、または、幽体というのは、思念によって形が変わる特殊な素材です。この素材は、思念に非常に敏感であり、あまり強すぎると硬化しきってしまいます。ですからこのような素材の身体を持っている魂にとって、強い思念を加えられると殻に閉じ込められたようになってしまうのです。
これは反対に、魂自体が、周囲に対して強い拒絶反応を示した時も同様に作用します。自分の殻の中に閉じ込められてしまうのですね。この殻は、力を加えれば加えるほど硬くなってしまいますから、一度硬化した魂と、再びコミュニケーションを取るためには、軟化するまでひたすら待ち続けなければなりません。
こわばりをほぐすような、繊細な振動を加え続けることで早める事も出来ますが、あくまでも程度の問題で、殻に閉じこもった魂を無理に引き出すことは出来ません。人は死後、しばらくの間眠り続けるというのは、ショックで身体が硬化した状態をいうのです。
憑依の場合
憑依の体験のある人、特にひっきりなしに声が聞こえたり、何かが見えたりという体験をお持ちの方は、「霊体硬化」の硬化について疑念を抱くかもしれません。しかし、憑依の問題というのは、魂対魂の直接の争いではなく、一つの肉体を巡った主導権争いなのです。この場合、自身の魂を硬化してしまったら、自分も手を出せなくなって、相手に負けてしまいます。
ですから、憑依の問題は、肉体と魂の主従関係の確立なくして、解決は不可能ともいえます。それは浮気性の配偶者を得た者の不幸と似ています。信念、または信仰心(特定の宗教を意味しない)を持たない人は、霊的な問題を解決することは不可能に近いのです。
不要な喩えかもしれませんが、空き巣に入られる家は、留守宅に限られているのです。そして強盗に対する備えと、空き巣に対する備えは、別な物なのですね。
2006-04-14