試験地獄
試験地獄――地上では「試験」に悩める人が多いとか……試験を自らの実力を披露する場と思うならば楽しかろうに、枠からふるい落とされる場であると思わざるを得ないから苦しい思いをせねばならぬ。学ぶために必死さが必要とされるわけだが、動機が正しくなければ結果は歪んだものとなる。他を蹴り落として生き残るために学んだ者が、その知識で誰を活かすのだろうか?
心が未だ純粋で、また、明日の世界を背負って立つべき少年少女に、闘争を仕込み、いかなる未来を生み出すつもりでいるのか。未来は現在が生み出すのである。現在に闘争を教えるなら、明日は闘争となる事を読み取らねば成るまい。
むろん、闘争を教えられて平和の大切さを理解した子もなくはあるまい。未来はそんな彼・彼女らに導かれるべきである。
地上で試験地獄といえば、その試験の多さと辛さを指すのだろうが、ただ、試験に臨む子等の心を見る限り、元来は優しい子さえも、友人達さえも敵として心で争うことを強いる、その浅ましさこそが地獄である。
2006-04-12