勉強会。参加の栞

肉体をいかに魂が御するか。

生きている人間は、「肉体・幽体・霊体」という、三つの「表現体」を持ちます。

「表現体」とは、人間の中心である「魂」の自己表現に用いられる「手段」をあらわします。

心霊家の中には表現体の数を20以上に分類する人もいらっしゃいますが、 ここで細かな分類を試みることはしません、実用性にかける、または、手に余ると思われるからです。

一方、多くの人、心霊に無関心な人の中にも、心こそを人間の中心とし、肉体を心の表現手段とみなす人がいます。しかし、「心」を人間の「主体」とみなすのは、じつは、心霊思想のつよく否定するところです。

よく考えてみれば、心は身体との間に強い相互作用があり、主体足りえない存在といえます。体調次第で、人は、つまらぬことにもイライラしたり、陰気になって直ちに絶望してみたり・・・反対に、若者たちの無邪気さや、往々無謀な行動力も、肉体の活発さの影響といえましょう。・・・心霊的に見れば「心」というのは肉体の一部、肉体制御装置の信号に過ぎないのです。

そのため心霊思想では、人生の命題のひとつとして、肉体そして心を乗りこなす術の上達にあるとみなします。

心の絶対性をひとまず脇において、心の中にわきあがり来る、インスピレーションに関心を持つ。思いつき、反射、義務感、という、従来からの心の縛りを緩めて「自分らしさ」を考えて見ましょう。

さらには、不健康・不健全さから来るであろう物質的な心の縛りも緩めていきましょう。

たとえば精神統一中に雑念が沸いてきてどうにもならない、とします。そんなノイズだらけの自分の心をどうして「純粋」といえましょう? ・・・心の不完全さは誰もが持つ障害であり、克服すべき課題の一つです。

たとえば、体調不良から来る、陰気さだって、自分自身を責める代わりに、適切な肉体ケアを行えば、改善するかもしれません。

良いものは良い。悪いものは悪い。そう判断すべき時もあれば、悪いものを良くするための工夫と努力が必要な時もあります。・・・犠牲者を鞭打つことは解決策ではありません。

瞑想し、心を空っぽにしようと努力すると、自らの心がいかに多くのものに縛られていることに気づきます。それを一つずつほぐしていくことも、修行の一つであります。

自分さがし。

「自分さがし」をテーマに話をすると、往々、ズバッとした答えを期待されがちです。そういう質問者はたいていの場合、勢いで人生を生きているところがあり、往々、袋小路に囚われて身動きが取れなくなっていることが多いもの。要するに、次に無思慮に突き進むべき目標を求めているわけで、そういうことには答えにくい・・・ひとつの不幸から別な不幸に切り替わるだけ、となるからです。

一見回りくどい「回答」に対して考えていただきたいのは、人には自由があり、数々の才能をもち、さまざまな可能性があるということです。多くの可能性があるから、その人となりを言葉にするのに単純でなくて当然といえます。

本来なら、可能性の多さを誇りに思うべきでしょうが、それでもあえて「絞った自分」に関心をもつのは、質問者の規定する「自分」が、心霊家のいうところの「表現手段」に過ぎないからなのです。

いわば、どんな演目を踊ればよいかがわからない・・・それは表現手段(心身)の考えることではなく、表現者(魂)の考えることなのです。では、その表現者の目的は何か? 瞑想や精神統一を通じて、探っていきましょう。

精神統一について。

まず、身体の緊張をほぐす事から始めましょう。緊張は少なければ少ないほど良いものですが、目的はリラックスではなく瞑想/精神統一なので、勤めるだけで十分です。

その際、リラックス、リラックス、と自分自身に語りかけても帰って緊張するので、私たちは、身体に負荷をかけて緊張させ、ホッと、身体の緊張をほぐす事でリラックスするようにしています。

姿勢は大切です。背筋を伸ばし、内臓を圧迫しないようにしましょう。内臓感覚も人間の感覚のうちですが、人はあまり意識していません。意識していないところから感覚が着たらどうなるか? 心と魂の間の大きな障害となります。

ついでに行くと、空腹でなく満腹でない状態も大切です。

頭は空っぽに・・・といっても、脳は生きている限り信号を発し続けますので考え事が出るのは当然、大切なのは相手にしないことです。

また、頭を空っぽに、というと、空っぽな状態、というか、真っ白な壁状のものを強く思う人があります。これは、考えないのではなく、真剣に考えている状態で、しかも、緊張の元です。

精神統一を始めたばかりの人は、苦しそうな顔をして座っているものですが、慣れるに従って穏やかな顔になっていきます。

精神統一を勧める理由

心霊相談を通じて感じることに、悩み事をもって心霊相談を求める人は往々、「期待する答え」を持っていて、その肯定を霊能者に求めていることが多いと感じます。

そして霊査をとろうとすると、霊的なメッセージよりも相談者の「期待」が、私に強く伝わってしまい、混乱することがあります。

実のところ、相手の思うとおりの「答え」を口にするなら、解決につながらなくても、相手の信頼は得られることでしょうが、それこそ、私が地獄行きです。

なにしろ(相談の大抵が)、自らが陥った行き詰まり(自業自得)が、自己を肯定しながら解決出来るはずもありません。

ならばこそ、良薬は口に苦くて当然と思う人でなければ、治るものも治らないと思うのです。

つまるところ、率直に事実を見て、素直にアドバイスを受けられる人でなければ、悩み事が拗れていくだけ・・・突発的な問題に対して相談を受け、回答をしていくことまで止めたわけではありませんが、やはり、悩み事を自ら生み出したり、拗らせたりする様な、気質・性質をもつなら、それを直していかなければ、回答することに意味が無いと思うのです。

実際、悩み事を拗らせる気質・性質の人もいれば、悩み事を生み出していく気質・性質の人もいるものです。例えば、現実逃避的に自分自身に霊障が存在しなければ心のバランスが取れない、という事例もあります。

そういう人を相手に、無料心霊相談をしていたら・・・こぼした水を拭き取るのではなく、わき上がる泉をくみ出す作業を、無報酬でするようなものです。いや、私にとって終わらぬ責め苦、地獄の様相に似てきましょう。いえ、これは脱線でした。

気質・性質が原因であるなら解決は難しい・・・自己の完全否定につながるから。

しかし、出来れば、悩み事がほどけていくような生き方したいものです。それを一緒に模索していきましょう。

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