新年を迎えるにあたり。
あるべき様に有ろうとすると、自ずと一番良い形に収まる。
ふんぞり返っていては、重い宝を背負えまい?
未知なるものには謙虚に接し、あなどらず、おろそかにしない。
無理をするから崩れる。
格好をつけるから無駄が出る。
知らぬふりをするからすべてを失う。
当たり前ではないか?
あなたが憧れ(それがなんであれ)、欲するものは、あなたはただ、存在を知っているだけで、中身は未知である。
・・・未知でないなら、あなたはすでに得ている筈。
未知なるものに手を伸ばすなら、謙虚であるべきだ。言い換えれば、慎重であるべきだ。
すなわち、あなたが本当に心のそこから欲するなら、その思いの強さの分だけ、欲することに慎重であるべきなのだ。
・・・ 一得一失。
価値有るものを得るには、手を伸ばすだけでなく、(己が)身も、慎まねばならない。
・・・ふんぞり返っていては、重い宝を背負えまい?
にも関わらず、欲しがる者は手を伸ばすばかりで、身を慎まず、仮に与えればひっくり返って大ケガしそうな不届き者で、己を知らぬからなおのこと、得られぬことで他(神仏)を恨む。・・・時として、「転んでも良いから寄こせ」という。だが、誰が溢れると知って宝酒を注ぐ?
・・・強欲が嫌われるのではない。己を知らぬものが避けられるのである。
無礼者ゆえ与えられず、不届き者ゆえ保てず、愚か故に己の欲を持て余す。
謙虚たれ。・・・強欲な者ほど謙虚たれ。
無欲であることは美徳でない。・・・それ故、山川草木、無欲(そもそも欲を持てない)であるが美徳を持たない。
大切なのは、その欲にふさわしい人物、器量ある人物であるべきだ。
つまりは程々、ほどほど。または、分相応。
・・・であるから。己の頭を、目一杯に下げて乞え。
「新年が、良き年でありますように。」
・・・良き年を迎えるに、ふさわしい人物であることを心がけつつ。