不惑

 論語に、「四十にして惑わず」・・・とあるが、なかなかそうは行かず、日々あれこれと迷(惑)う・・・まあ、心霊家が孔子を論じるのは波風の元なのだが。

・・・・・・・

 惑いのない人生が面白いのだろうか? 時折、「レールを敷かれた人生は嫌だ」という人が居る。すると世の中には惑いたがっている人も居るようである。

 まあ、私だって、そのレールの先が奈落の底ならば嫌なのは異議がない。が、何不自由のない生活であるなら・・・ねぇ。そういう場合は、環境に文句をいうより、内面を磨くことに集中すれば良いと思うのだが、あいにく私には縁のない(少ない?)選択肢のようである。

 皮肉なことに、惑う必要のない人は惑うことを求め、惑うことが多い人が惑うことを嫌う・・・すると、その他多くの問題と同様に、答えは中庸・中道の大切さに行き着く。

 多すぎるから逃げたいのか、少ないから求めるのか・・・おそらく、求めるべきは不惑ではなく、その手前の何かだ。もしくはさらに手前、つまり、自分のコントロールが出来ずに居るのか。・・・落ち着きがない人が、己の心に不惑を求めるのはナンセンスだからだ。

・・・・・・・

 (とはいえ、これこそ、波風の元なのだが・・・)

 不惑とは、「迷いがないこと」であろうが、かの孔子様は果たして、人生の細々した事柄への対処を、この不惑、という言葉で片付けたのだろうか?

 たとえば、夕飯を何にするとか、休日はどう過ごすとか・・・に対して不惑を求めたのか? ・・・まあ、口に奢らず、余暇があれば勉学に励む、ぐらいは言いそうであるが。(それまた答を暗示するが)

 つまるところ、わざわざ東洋の大聖が、惑わぬ、というからには、それ相応の問題に就いて惑わぬ、という宣言であって、それは大雑把に説明すれば「志を変えぬ」ということであろう。

 これは逆に読んでみると、実は無理のない話で、「志を達成するためには、贅沢も諦め、余暇もそれに費やす。」といえば、何も難しいことはなく、むしろ、不惑を目指す人から見れば、「贅沢したまま、遊び呆けて、それでも志は達成したい!!!」と、いう者がいたら、果たしてどのように感じるかを考えてみて欲しい。

・・・・・・・

 思うのだけど・・・聖人の教えというのは、論理的に難しいというより、情理的に受け入れがたいのであって、分かり切ったことなのに理解しようとしないから、救いようがない=救いが必要、なのであろう。

 そう考えると、変な結論に至る。

 不惑に至れないのは、迷いが多いからだ。

 または、迷うのを辞めないから・・・

 関係の無いことを考えているから・・・

 流されて生きているから・・・

・・・・・・・

 不惑である前に、聖人を目指すのを忘れ、諦めていないか? あなたの志は一体どこに向いているのか?

 行き着く先(絶対進行方向)をまっすぐに観ている人なら、たとえ道がクネっていようが、少ないムダで答に至るものである。

 ところで、40歳で不惑を目指すのは、人格完成のマイルストーン(目安)としてのことの筈? するとそれは最終目標ではないということだ。・・・言い換えると、たとえば試験(ペーパーテスト)の際に、あなたは、解けない問題にいつまでも取り組んでいるだろうか? それを飛ばして、判る問題から解いていかないか?

 本当は、誰もが解けるはずの問題なのに、過去の多くの挫折者の怨念が、あなたを答から遠ざけている・・・

 

 

 

 

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