心の鏡

 私は不幸だろうか?

 まあ、子供の頃から、いろいろ苦しい思いもしたし、いまだにいろいろ苦しい思いもしている。まあ、ここ数年の苦労はといえば、三分の一は自ら買って出た苦労で、三分の一は「尊敬されたい病」患者の相手、残りが多分、向上意欲の空回りから来る。浮世のシガラミから逃げるのは無理でも、苦労の大半は捨てられなくもない、と後悔の念も多少ある。

 日々、考えることも多い。・・・あれにするか、これにするか。・・・それを「迷い」というなら日々迷う人生である。

 私自身も人として未熟なことから免れず、災難にも合うし、過ちも犯す。・・・恥ずかしし、辛いし、悔しい。そういう感情を持て余すときもある。

 確かに、楽じゃない。・・・ならば不幸なのか?

 だが、苦難を乗り越えればこその喜びもある。幸福とは果たしてゴールであろうか? 行きつけばもう、不幸には遭わぬものだろうか?

   幸せになりたいと人は言う。

   不幸は嫌だと人は言う。

 だが、幸せも、不幸も果たしてゴールであろうか? そこに行き着けば時は止まるのか?

 いうまでもない。その先も人生は続くのである。心霊主義者であればなお遠く、死後を超えて永遠の先まで人生は続くことを信じていよう。

 ならば、苦しみにも会おうし、喜びにも会おう。

 故に、不幸とは、苦難から逃れることを辞めた者・・・向上を忘れたものの境涯といえる。

 逆に、苦難の中にあっても希望を失わないものは、それなりに幸せだし、その先、達成感まで得た者は遥かに幸せであろう。

 私は思う。不幸な人とは、己を哀れんだものである。幸せな人とは、己を誇る人である。・・・もっとも、他人を蔑して安易に優越感に浸る者も少なくないが、まあ、それも「幸せな人」であるに違いがなく、そして本題は別にある。長々と書いたが、実はただの伏線に過ぎない。

 例えば(今回の本題ではあるが、応用が効くことに留意されたい)、先祖供養。

 お香とお花を供え・・・まあ、宗派によっては花以外の植物を供える場合もあるし、香を省く場合もあるようだが・・・そういう準備もそれなりに必要であろうが、多くの人は、祈る際の心がけも大切と信じているだろう。

   感謝の気持ちで手を合わせる。・・・大切な事だ。

 ところで、どういう心が良い心がけ、と言われるのだろう?

 たとえば、常日頃、「ああ、あの人みたいになりたいな、羨ましいな。」と思う人であれば、いくら墓前や、仏壇の前で懸命に手を合わせる人であれ、祖先の霊は決して平穏な心で受け止められまい。・・・他者を羨むのは、自身の現状否定、ひいては祖先に対する冒涜であるからだ。

「嫌なら出て行け!」・・・極端にいえば、そういう事だ。

 極端にいえば、出て行け、と言われるような心がけで、先祖供養もないものだ。それを繰り返せば、祖先の霊は目を背け、それゆえ、悪霊・低級霊が入り込みやすくなる。まあ、それは大した問題ではない。どうせ、他人を羨むようなら、祖先の霊から目を掛けられても焼け石に水だからだ。

 または、信仰心。

 神仏に祈るにせよ、真心は大切である。・・・では真心とは何か。

 目に見えず、手にも触れぬ心を説明するのは難しい(言い訳)。

 それをあえてするなら、

 無知ゆえの素直さは真心ではない。なぜなら、他者の言葉で容易に疑念が湧き上がるから。

 とはいえ、疑いの念が生じないのは、愚か者故。

 疑わしいかどうかで物事を判断するのは理知であって、真心とは、信じるべきを信じ、信じぬべきを信じぬことだ。・・・あたりまえといえばあたりまえ。

 だけど人は、旨い話に騙され、大切な事は面倒という。そのような考えに真心があるか。

 まったく。三歳の子でも知っているが、七〇歳の年寄りでも実行は難しい。

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