境涯の差。(死後の世界)

 死後の世界は、階層を成している、という。その階層というのはつまり、性質の異なるものが混じり合うことなく別々に存在する……特に注意すべきはそれら異なる性質の者が主として上下に別れて、上から降りることは容易でも、下から上がるのが難しい、すなわち、混じり合いにくい環境なのである。

 上下関係があり、混じり合いにくいといっても、それは封建制度中の身分の違いや、インドのカースト制度のようなものを想像するとかえって混乱するとおもう。現代日本で喩えるなら、週末に秋葉原のホビーショップ(?)に行きたがる人や渋谷・原宿のファッションショップ(?)に行きたがる人などがいて、それを尻目に、家庭菜園に勤しむ人がいる……それぞれが、人生の余暇を何に費やすか、という関心が違って、それゆえに混じり合わない。

 では、どうして上下の差が出来るか、といえば、それを心霊では「霊格の差」、とか、「境涯の違い」と呼ぶわけだが、わかりやすく、というか、数値化しやすい表現でいえば「共存共栄の配慮の多少」の差で決まる。つまり自分の事のみに関心を持っている人は、環境を利用しきれず、対して広く他を配慮する人はより大きく環境(賛同者を得て)を利用して大事を成すのだ。……しかしながら、いくら上辺だけ「皆のため!」と言ったところで裏や下心があれば、協力者が集まらず(一方、同病が集まって身動きできなくなるかもしれない。)、身動きがとれない、というのに似ている。

 それは、善し悪しの差、というより……(いわゆる高級霊にしてみれば、いわゆる低級霊と十把一絡げに評価されることを喜びはしないが。)……それぞれの目的に対する気持ちの純粋さの差、そう、実は案外その資格の差は小さく、その結果の差は大きい。……ようだ。

 それこそ、大悪党ですら誰かのために真剣に祈ることもあり、世から崇敬を受ける善人ですら、我慢できずに誰かを恨むこともある……というのと同様に。

 結局、救いようのない人がいる、というより、救いようのない考えがあるのであって、その差は時々、大きな違いがあるけれど、大抵の場合はほとんど差がない……故に、時々は考えを省みて、一時の考えに己を貶めないように気配るようだ、とおもう。が、善を貫くには信念が必要で、信念は往々、頑固さに似るように、良く生きながら柔軟であるのは難しく、それゆえ、正しく生きようとする人でさえ、苦悩が避けがたい。

コメントをどうぞ

コメントを投稿するにはログインしてください。

お知らせBy老神いさお。

・PC再起動成功。
 動かなかったのは湿気のせいか、RAMを抜き差ししたら無事に再起動しました。

・サイト再構築中
移行途中のデータが時折、トップページに掲載されますが、編集作業の都合ですので、今しばらくご容赦ください。旧作については、本文右上に日付が記載されます。
 (最近は復旧する暇がなくて新作が多いですが。)

・東京オフ会: 
 7月度の東京オフ会は7月10日(土)
 に、開催いたします。

・東京オフ会: 
 8月度の東京オフ会は8月14日(土)
 に、開催いたします。

・静岡オフ会: 
 7月度の静岡オフ会は7月17日(土)・18日(日)を予定しています。(申し訳ありませんが、会場は未確保で代替日がなく、中止するかもしれません。)

・大阪オフ会:
 次回の大阪オフ会は10月の予定です。

・ページ更新
 私事多忙で復旧が滞っております。

老研カレンダー
7月 2010
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 
8月 2010
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031EC
老研イベントリスト
  • No events.
サブ・サイト