怒り


怒るな! といって怒られる矛盾。

2005年 11月 06日

 たとえばPCやデジカメを買ったら、まず最初にマニュアルを隅から隅まで読むという人もいるだろうが、上達の早い人はマニュアルは要所に目を通すだけにして、色々といじり、試行錯誤して操作方法を覚える物のようだ。

 当サイトのオフ会でもそういう姿勢で臨んでいる。安全管理の知識については文献を調査したりもするが、原則、やってみようという姿勢を大切にしている。

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 静岡オフ会で、「怒り」について質問を受けた。

Q 「どうしたら怒らなくなりますか?」

……どうして怒ることが悪いことと思うの?

Q 「だって、ねぇ。世間一般、皆怒ることを悪いことだといいますよね?」

……怒りは生理的な反応でもあるのですよ。それこそ病気にでもなれば怒る事も出来なくなるでしょう。

Q 「でも……」

 この問題、実は設問の視点がずれているのだと感じますが、とりあえず一つずつ解決していきましょう。

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 たとえば誰かが盗みをはたらいていたら? または、暴力を振るっているのを目撃したら? …… それでも怒ることはいけないことでしょうか?

「怒ることと、叱ることは違う……必要なのは叱ることだ」

 でも、泥棒などという無法な行為をする人を咎めることに恐怖を感じませんか?

 または暴力を振るっている人に対して恐れを抱きはしませんか?

 怖いですよ。私だって怖い。……でも怖くても人には為すべき事があります。そして、時として怒りは、恐怖にすくんでいる人に為すべき事を為すための行動力を生み出しもします。……他の手段があるとしても、一つの手段であるには違いがありません。

 そう、怒りというのは手段でしかありません。確かに手段は選ぶべきですが、もっと重大な問題があるはずです。大切なのは目的、正しい目的を見出さずに、正しい手段を選ぶことなど出来るはずもないのです。そして、怒るのは、怒るより他に解決策が見出せないから怒るのだ、と考えるなら、怒りを抑えることは単に目的を放棄するだけのことではありませんか。

 常に冷静でいる……というのは理想にも思えます。ですが、冷静でいられる人は、つまり、感情的になる前に物事を治める力のある人のことです。どんな事件が起ころうとも冷静でいるのはむしろ愚鈍の範疇でしょう。まして、怒りに我を忘れるというのは、論理的な問題というよりも生理的な問題です。身体の防衛機能の一つなのですから、それを抑えるというのは自殺を志すのとさして変りがありません。

 生理的な問題だから、怒った後の納め方にも生理的な思慮が必要です。怒りを感じるというのは、つまり心身が非常時に備えて緊張している状態なのに、精神力だけでその状態を納めようとするからストレスが溜まっていくのです。

そして、「世間一般が怒ることを否定する」だから……世間一般はストレスを持てあまして病み、苦しんでいるのです。悪いのは怒ることではなく、怒ることなく物事を納められない思慮の不足、ひいては、怒ることで物事を拗らせる愚かさなのです。

 怒るなら、自分も相手も幸せになるような怒りかたを選ぶべきだし、出来ることなら怒らずに済むような生き方を選ぶべきです。怒らざるを得ないような生き方をしながら、怒らずに生きようとしたら、人としての義務を果たせず、ストレスで寿命を縮めて、ろくな結果が出ないでしょう。

 怒るからストレスが溜まり、寿命を縮めるのではなく、怒り方が下手だからまずいのです。そして、まずい結果が出たからやらないというのは答のようでとんだ勘違いです。

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 ところがこの問題は、とんだ矛盾を含んでおります。

 「怒ることは必ずしも悪くはありません」……といった私が怒られたのですから……その後精神統一の霊査として、「腹を立てないことです」……と伝えたところ、「では私が悪いのですか!」と開き直られてしまったのです。これで問題が明らかになりました。つまり、この質問者の本音、真の問いとは、念頭にある対人関係の解決だったのです。

 言葉で表わされた質問は、怒りの抑え方でしたが、実は私の提起したとおり、怒らずに済む問題の納め方こそが真の質問だったのですね。その特殊事情への回答は別途に公開しますが、ここで提起しておきたいのは、一般常識であるだろう「怒りの否定」が、実は解決の裏付けある常識ではなく、失敗から導かれた経験則であるということです。

 つまり、怒って失敗したから、怒らない方が良い……というだけのことで、怒らなければ問題が解決するという裏付けは何らないのです。たしかに、怒らなければ問題も起こらないでしょうが、それはつまり「事故に遭わないためには事故を起さないことだ」というのと同じではありませんか。ナンセンスです。

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 本当に必要なのは、怒りさえも、自分と相手を幸せにする為の智慧なのです。


腹の立つ(?)話題

2005年 11月 07日

 弟が背中が痛いとこぼしている。

弟「揉んで貰うとしばらくは良いけれど、すぐまた痛くなってさぁ~~」

私「冷えだろ?……それとも祟りかぁな。お前もあちこちに恨みを買っているだろ?」

 祟りの件も本気だが、弟の服装を見るとかなり薄着だ。

私「そんな薄着で。」

弟「厚着すると動きにくいし、暑くなるとかえって具合が悪くなるし……」

 こういう屁理屈が出るときは赤信号だ。つまり、身体が悪くなるように心が働いているのである。

 様子を見ろというので背中に触れてみた……やはり背中が冷えている。

 さらに霊査を取ると……

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 のぼせている……頭に血が上って熱くなっているから、身体が冷えていることに気がつかない。というより、身体を冷やそうと努力してしまう。……その原因は、というとプライベートな話題になるので一部伏せるが、要するに腹を立てているのである。当人はだいぶ冷静に戻っているつもりでいても。

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「腹を立てるな」「冷静になりなさい」……と助言しても、相手は「冷静なつもりだけれど……」と答える。

だが、人は己の心で他の物を推し量る。では、人は何を基準にして自分の心を推し量るのだろう?

ここではそこまで話を踏み込まない。何せ、人は騙される。他人に騙される位なら、自分にはもっと容易に騙されるだろう。…… 自分の心を推し量る方法を、会得したつもりが増長して破滅する人の何と多いことだろう。むろん私だってその枠外にいるとは限らないのだ。だからもっと野蛮で単純な手段を活用する。

不都合が表われたなら……目標と現実とが食い違っているのである。


腹を立てるべきは

2005年 12月 10日

 人の為すことに、一々腹を立てるな!

 問題の根源は一つ、それを現象の一つ一つに腹を立てるから、「木を見て森を見ず」……問題の根源が見えてこない。根源をそのままにするから、次々と現象が起こり、その現象にまた一々腹を立てる。

 腹を立てるべきは一つでよい。問題の根源を見つめ、目を逸らすな。小さな事に腹を立てるから人が小さくなるのである。腹を立てるなら大きなものに腹を立てよ。

 それでもやはり一々腹が立つというなら、そのいらだちを真に向けるべきは他の誰でもない。問題の根源、物事の本質を見抜けぬ、愚かな自分自身である。


腹が立つと口を閉じる

2006年 05月 02日

 悲しい思いをする度に、
  こんな事はもう沢山だと思う。

 思うのに何度も
  繰り返してしまう。同じ過ちを。

 不運を嘆くのに
  不運を断ち切れない。

 どんなに痛くても
  我が身を裂けぬように。

 不運が辛くても
  不運を断ち切れない。


「危ない!」と、大声を掛けられたとき、手をぱっと放す人(うっ散型)と、ぐっと手を握りしめてしまう人(集中型)とがあります。うっ散型の人は、衝動的な行動を取りやすく、ストレスは溜りにくいのですが、集中型の人は衝動的になりにくく、ストレスの発散がとても苦手です。

 また、うっ散型の人は腹が立つと余計に喋りますが、集中型の人は腹が立つと無口になります。

 人間関係が拗れた時こそ、なおさらコミュニケーションが必要となるのに、無口になればますます拗れ、関係修復が困難になります。しかし、集中型の人は腹が立つと、無口になってしまいます。といって意識的に会話をしようにも、そもそも緊張から口が動かなくなるのですから、克服が困難です。動かなくなるのは口だけではありません。身体も硬直してしまうので喧嘩がとても苦手です。

 その苦手意識が、対人姿勢にねじれを生じさせることがあります。争い事に身構え、自分の身体が凍り付く前に相手を徹底的に打ちのめそうとする人もあります。こういう大袈裟な対応をするのは苦手意識があればこそのことです。しかし、己を知れば対策があります。まずは自分の身体の癖をよく理解する、と同時に自分の素質を素直に受け止める事です。


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