誰が破邪の剣を欲しがるか!
2005年 07月 16日
入浴中に、突然霊感が働きだした。
『……どんな魂でも裁ける力を得たら、あなたは何をするだろうか?』
中高生の自分ならばその話にも乗ったかも知れないが、さすがにこういう馬鹿げた話題に興味はない。無視していると……
『お試しであるから、答えられよ』とたたみ掛ける。……情けなくなってきた。テストに掛けられているのだ。そういえば霊感が始まったばかりの頃にも、「破邪の剣」なる物を貰ったっけ……試しに霊感の開けていない弟を実験台にして、霊視でしか見えないその剣を、弟の腕に当ててみて、右の手に当てたか、左の手に当てたかを質問したところ、数十回とも弟が当てたので、さぞかし役に立つだろうと信じたが、結局屁の突っ張りにもならなかった。
それを思い出してますますバカバカしくなって、結局、試験官を追い出した。
そもそも道具というのは、目的によって選ぶべきものだ。……目的も無く道具だけ与えるというのは、受け取った者を縛るのと同じだ。
そして、破邪の剣を受け取るということは、正義を貫くという決意である。――未熟さを導いたり、過ちを正したりせずに、悪い奴をみな消せばいいって……そんな乱暴な話を、大の大人(私)が相手にするか。
……というか、結構なお試しか知らないけれど、その気になって調子に乗って破邪の剣を振り回して、除霊ごっこをする霊媒も多い。霊能力を得るというのは同時に力への渇望が背景にあるが、近代史が戦争と破壊の歴史であるのは、力への信仰がその背景にある。…… 業が深すぎるよ。