心の翼、地獄へ
2005年 02月 15日
理想がなければ人生は味気ない。だが地に足のつかぬ理想、現実との接点がない理想は妄想とどう違うのだろう? 美しくも無意味な理想を抱いて、魂はどこに行くのだろう? 理想に見合った高みに登るのか……それとも、上も下も分からぬ迷宮で惰眠に似た満足を味わうのか?
肉体を酷使して山に登るのは辛い。だが、空想の中ではどんな高い山でもひとっ飛びだ。それどころか月だろうが火星だろうが行けぬ所はない。心の翼はなんと自由なのだろう!? だが、これが理想の怖さだ。――あなたの理想は、果たして現実の役に立つのか? 役に立たぬのであれば、心の翼は地獄にしかあなたを運べない。
霊界通信は語る。すべての創造力は霊界から流れ込む。と。だが、霊界起因のインスピレーションのすべてが現実の役に立つのだろうか? もしも役に立つのであれば、霊感の持ち主の社会的地位はもっと高いことだろう。
すべての魂は、平等に試練に出会う。何を信じ、何を信じないのか。それは試練……というより遙かに試験《テスト》に近い。
受かって当たり前……そして落ちたら悲惨なのだ。