ひねくれる
「ひねくれる」というのは誰に対する裏切りか――ひねくれてみても現実には逆らえぬ。ひねくれてみても現実は変らぬ。ひねくれてみても同情は受けぬ。ひねくれてみても事態は悪くなるばかりだ。
ひねくれ者は、強がりばかりを重ねて、事態の悪さを放置する。時機を失した物事は覆すことが難しい。
「ひねくれる」というのは、自分を裏切る行為である。自分を味方にできぬなら、どんな簡単なことすら実現は叶わぬ。……そして、より身近な者の裏切りほどその害は多いものなのだ。すなわち自分自身の裏切りよりもひどい裏切りはないのである。
Q 「でも、素直に生きるのは難しい」
水が高きから、低きへ流れるように、自然の摂理に沿って生きるなら難しいことは何もない。だが、不自然は、容易に行えぬし、力を抜けばたちどころに元に戻るものである。
素直に生きるとは、いったい何に対して素直になるというのか? 摂理か、己の慾か? 真理か、己の愚かさか?
2005年 11月 12日